満身創痍のツァーリ

プルシェンコの棄権と引退、いつかはこの日が来るとはわかっていたけど…。
本当に本当に悲しく寂しいです。
棄権、と知った瞬間は「どうして?ここまできて、どうして?」と納得いかなかったです。
団体戦でのあの滑りなら、今回の男子シングルも行けそうだったけど。




もしかすると、団体戦で金メダルを獲るということが重要だったのかもしれません。
本人か、あるいは周囲が、そういう形の花道にしたかったということかもしれません。
開催国であり、かつての偉大な覇者であるプルシェンコを出すために、色々と大人の事情もあったような気がします。
でも、最後まで戦う姿勢を見せてくれたのは(たとえ演出だったとしても)やっぱり熱いものがこみ上げました。




とにかく、今はお疲れさまとだけ。
腰にはボルトが何本かと人工椎間板が入っていて、半月板は切除、脊椎や膝は神経そのものを焼いたり、超強力な麻酔を使ったり、31歳なのに皇帝の身体はボロボロです。
今、やっと楽になれたんだなぁ、と思うと同時に「これからは身体を休めてください」という気持ちです。




今夜は『ニジンスキー』芸術点オール6.0の映像を見て、号泣する予定。*1
滑る姿を見て自然に涙が出る選手はあなただけです、帝王プルシェンコ
本当にありがとう、お疲れさまでした。

*1:やけくそカルメンとか、サンクト、そして忘れちゃならないSEX BOMB(笑)、偉大すぎる足跡を残してくれました。