最近の映画2本

レディスデーに2周連続で映画鑑賞。



昨日観た『華麗なるギャツビー』が圧巻だったので、まずはご紹介します。
先週の『リアル 完全なる首長竜の日』はそのあとにサラッと。
多少のネタバレがあるので、たたみます。





『リアル』の予告で観て「絶対観たーい!」と思っていたのですが、もともとディカプリオさまの大ファンです。
タイタニック』でハマって、『ロミジュリ』『仮面の男』でもう夢中でした。
近年では『インセプション』『シャッター アイランド』が良かったんですが、ワタクシ洋画を観るのは『最強のふたり』以来、10ヶ月ぶり。
最近は邦画も頑張ってるなー、と思いつつもやっぱり名優には期待してしまいます。


しかも今回のこの映画、あの『ロミジュリ』の時の監督バズ・ラーマンなんですね。*1
『ロミオ+ジュリエット』は17年前の作品ですが、あの時のディカプリオ様の美しさと高貴さは忘れようにも忘れられません。
そして、この『ギャツビー』でも見せてくれましたよ、あの頃のあの夢のようなロマンチックなラブシーン!


お話は、ギャツビーなる大金持ちが5年前に別れた恋人を取り戻したくて、あれこれ策を弄する物語。
ディカプリオ演じるジェイ・ギャツビーの隣人であったニック・キャラウェイ(『スパイダーマン』のトビー・マグワイヤ)の回想として描かれるため、冒頭は主人公であるギャツビーはなかなか登場しません。
映画が始まってしばらく、ギャツビー邸でのドンチャン騒ぎのシーンが意外に長くて、いったいディカプリオさまはいつご登場?って感じです。


そんなハンパない大富豪であるギャツビーのお城のような豪邸と湾をはさんだ向かい側にあるのが、別れた恋人デイジーの住むブキャナン邸。
自宅の桟橋に佇んでデイジーを想うギャツビー。
ニックが初めてこの桟橋でギャツビーに会うシーンで、やっとディカプリオさま登場。
ここでもう私的には「きたーーーーー!」でした。
この笑顔、気品のあるたたずまい、ほんと彼は何とも言えない高貴な魅力があると思います。


しかし、彼が愛してやまない女性デイジー・ブキャナンは、ギャツビーが戦争に行って帰ってこない間にお金持ちで名門のブキャナンと結婚してしまっています。
デイジーを取り戻すために、ギャツビーはパーティーを開き、豪邸を用意し、ひたすらに彼女への想いを持ち続けているのでした。
そんな中、偶然にも隣に越してきたニックが、デイジーの従姉だと判明。
今思うと、ニックが越してきたのも単なる偶然じゃなくて、どこかでギャツビーが糸をひいていたのかも…ですが。


そしてニックの仲介で二人は感動の再会をします。
この時のディカプリオ様の演技が可愛らしくって、まるで初めてのデートをする少年みたいで、それはまるで昔のロミオみたいで、キュンキュンしてしまいました。
もういいかげんオッサンだし、普段の彼は美しくもないし華麗でもないんだけど…やっぱりあの演技力でその辺りは惑わされてしまうんでしょうか。
とにかく、甘い言葉を囁く時の彼のブルーグリーンの瞳にみつめられたら、私はもうメロメロですよ。


そんなラブロマンスに浮かれているのもつかの間、後半は一気に愛憎と幻滅に変わっていきます。
再び燃え上がったはずの二人の心が、だんだん離れて行くという流れ。
ますますこの危険な恋愛に夢中になるギャツビーに対し、浮気がバレて夫と愛人の対決になった時に本性丸出しで激高するギャツビーにドン引きなデイジー
そんなデイジーを、焦って取り戻そうとするギャツビーが憐れで滑稽で、なんだかこっちまで切ないです。


結局最後にデイジーが選んだのは…。
そしてギャッツビーの運命は…。


というわけで、前半の乱痴気騒ぎはかなり騒々しくて「これはちょっとやりすぎ?」って不安になりましたが、その後はたっぷりとロマンチックとバイオレンスが楽しめます。
いい迷惑を被ったのはお人好しの好青年ニックだった、というオチ。


見どころは、ディカプリオさまの成金っぷり、純愛っぷり、暴走っぷり。
更にヒロイン、キャリー・マリガンの幼女のような可憐さ。
その他の共演者も存在感たっぷりで、どのエピソードも生き生きしています。
衣装やアクセサリーなどを、あのプラダミュウミュウティファニーが提供してるのも見ものです。


ほんと、久々にラブロマンスのディカプリオさまなので、もう一回観たいくらい。
タイタニック』や『ロミジュリ』『仮面の男』も、また観たくなっちゃいました。









『リアル 完全なる首長竜の日』は、ごめんなさい、純粋なる時間つぶしのために観ました。
佐藤タケルンはカワイイし、綾瀬さんはいつものしっかりしたお嬢さんだし、リアルには程遠い不思議な世界をしっかり演じてくれました。


同棲中のラブラブな二人の生活から一変、綾瀬さん演じるアツミさんが自殺未遂を起こして昏睡状態になってしまう。
そこで、最新医療『センシング』を用いてタケルン演じるコーイチくんがアツミさんの意識下に入って行くことに。
自殺の原因を知りたいという欲求もあり、コーイチくんは何度かアツミさんの意識下で、彼女と行動を共にします。
つまり、実際にその場に一緒にいるように、まるで普通の生活のように何分か過ごすことができるのです。


そこで解明された事実とは…。
そして、首長竜の絵がヒントとなり、思い出された二人の幼いころの記憶とは…。


とまあ、ここまで書くとかなり神秘的で謎に満ちたストーリーのようですが、事実はいたってシンプル。
アツミさんが昏睡状態なのも、自殺したことも、実はちょっと違うんです。
しかも、首長竜は話の本筋とはまったくと言っていいほど関係ありません。
なのに、すっごいCGを駆使して頑張ってるところも面白いっちゃ面白いですが。


私みたいに肩肘張らずに、何も期待せずに観るとそれなりに楽しい映画です。
色々とつっこみどころもありますが、気にしない。
フシギワールドでちょっと息抜きしてはいかが?

*1:興味のあるかたは、こちらの動画をどうぞ。→ よーつべですが。