グロ注意の映画 『脳男』


生田斗真くんのファンだけど、サイコホラー系グロ系が大の苦手なKちゃんが「観たいけど怖そう。どの程度だか観てきてー」と言うので観に行きました。
私、もともとソレ系は好きなんですが、冒頭部分からかなりのショック映像。*1
これはKちゃん、5分以内にギブだなー。


特筆すべきは、斗真くんの美しい顔と肉体。
まるでCGで作ったみたいにキレイでしたよ。
ただ、私的には好みではないので「わー。きれいだなーうつくしいなー」と思っただけですが。*2


さて、ほんの少しネタばれしてるのでたたみます。








あんまり期待しないで行ったのですが、江口洋介さんを観たいなーと思っていました。
刑事役ということで、だいたい想像はしていましたが、想像していたイメージとはまたちょっと違う江口さんでした。
今TVで観てる『dinner』の役が天才的なイタリアンのシェフ、この映画の中の刑事は感情的でちょっと乱暴なイメージの熱血刑事。
主人公がロボットのように感情がないので、その対極として描かれたのだと思います。
外見もワイルドで、私としてはもう少し知的な部分が欲しかったかなーという感じ。
せっかく渋くてカッコイイ40代なのに、もったいないです。



主人公を演じた斗真くんに関しては「頑張ったね!」と激励したいです。
聞くところによると、役作りのために色々と努力したとのことで、その成果は如実に表れてました。
鍛え上げられた肉体、感情のない人間としての無表情、その中からうっすらと見え隠れする感情らしき動きを見事に演じきった彼に拍手。
ほとんどセリフがないので、表情だけで演技するのは大変だったと思います。
また、江口さんとの格闘シーンやラスト近くの激突シーンなど、きっと生傷いっぱいだったんだろうなーと。



全編通してスクリーンに出ている、精神科医師役の松雪泰子さん。
松雪さんは『容疑者Xの献身』で見せた、不幸な過去を背負った女性の役が多いですね。
薄倖な美人、そして芯が強い、というイメージ。
今回も、頭脳明晰で心優しいけれど、どこか荒んだ感じの精神科医です。
最後までそのスタンスは変わらず、思わず「頑張ってください」と応援したくなる役どころ。



その他、重要な役としては連続爆破殺人犯が出てくるのですが、これが若い女の子です。
その犯人と一緒に暮らしているレズの女の子もいるのですが、二人ともサイコキラー
ただ、この二人は演技が稚拙でせっかくの他出演者から浮いてる気がしました。
特に緑川役のほうはセリフも滑舌悪いし、観ていて「んー…」という場面が何度かありました。
とても特殊な役なので、難しかったんだろうとは思いますが、重要な役どころだったので残念。



端役だけど、江口さんとコンビを組んだ若手刑事さんが地味に良かったり、ベテランの夏八木勲さんや石橋蓮司さんはさすがの存在感でした。
やっぱりこういう荒唐無稽なストーリーの場合、よほど演技力が確かな俳優陣じゃないとキビシイですね。
ストーリー的にはなかなか面白いし、不気味で不思議な世界を堪能できます。
主人公があまりに不死身だったり、松雪さんも幸運すぎたりなのはちょっとどうかと思ったけど、ラストシーンは謎を残したまま。
というか、救いのないまま。
もしかして続編もあり?って終わり方でした。
にしても、サヴァン症候群*3は不思議ですねー。



まあとにかく、Kちゃんには「斗真くんの美しい顔と肉体を観るべき映画だったよー。でもあなたは観れないよー」と報告しておきました。
それと、エンディングテーマの『キング クリムゾンの21世紀のスキッツォイドマン』が、超かっこよかった!

*1:女性の舌を引っこ抜くシーン。ここまでやるかーって感じ。

*2:整いすぎた顔が苦手。パッチリした目より一重まぶたで、顔立ちももっとアゴのラインがシャープなほうが好き。

*3:知的障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、優れた能力を発揮する者の症状を指す。(wikiペディアより)