ザ・修羅場

他人の不幸は蜜の味、とは言いませんが、ワタクシ目撃いたしましたよ。
男女カップルの壮絶なバトル。
しかも2形態。
さっそくレポしてみますー。






とある昼さがりのスタバ店内。
大テーブルの一席に座っていた私の左後方のソファ席から会話が聞こえてきました。
誰かとしゃべってる女性の声、かなりテンション高い。
たまにいますよね、何人かでオシャベリしてる中で一人だけ声が大きかったりするハイテンションな人。
静かにお勉強中のかたがたが多いけど、まあしかたないかーって感じでした。
が、が、が…。
なんとなく耳に入ってくる話の内容が、どうも過激なんですよねー。
切れ切れに聞こえてくるんじゃなくて、ダイレクトにものすごく濃いセリフが聞こえてくるんです。
「それって、どういうこと?この前も同じ言いわけしてたよね」とか「もーーーー信じられない、人の気持ちを何回も傷つけて平気でいるなんて」とか「いったいどういうつもり?マンションの引っ越し代金もまだなんだからね」とか。
なにこの生々しい修羅場トーク
周りは聞こえないふりして、みんなダンボだったと思うけど、女性のほうはお構いなしにまくしててる。
こわー。



そーっと斜め後ろを伺ってみると、30代後半から40代くらいの若づくりの巻き毛の女性と、その隣りに50代とおぼしき普通の男性が。
女性の一方的な攻撃に対するおっさん(笑)は、そっぽ向いてまったくの無反応らしく、声は聞こえてきません。
なんだろ、これ。
不倫の清算あるいは恋人同士の痴話喧嘩と推測しつつ更に様子を伺ってると、女性がちょっと大人しくなったら男性が何気なく言葉を返してる気配。
そしてしばらくするとまた最初に戻る、ってパターン、らしい。
いやでも、この場所でこのトークってあり?
私が来てから30分以上、ずっとこんな調子ですよね。
結末はどうなるんですか?



と好奇心というか野次馬根性丸出しだったわけですが、私の時間切れで、ワンラウンドとハーフくらいで席を立っちゃったんです。
だから、その後の展開は残念ながらわかりません。
が、あの仏頂面の男性がだんまり作戦で勝利を収めたような気がします。
どちらにしてもエキサイトしたら勝ち目は薄いですよね。
にしても、公衆の面前というかスタバのあの雰囲気の中、空気読んでないというか猛者というか。
ま、男も女もどっちもどっちな感じで、同情はできないですねえ。








そしてもうひとつ。
偶然にも次の日、別の修羅場に遭遇いたしましてねー。
某山手線の駅の階段を上がってホームに出ました。
いつも乗る車両のあたりまで歩いて行く途中、不思議なカップル発見。



20歳前後のちょっと派手めな女子、そのすぐ横に同じくらいの年頃の男子。
男子のほうは森山未来クンにかなり似てる、いわゆるソーショク系の子。



そのモリヤマくんの顔がね、なんか赤いの、鼻とか目とか。
明らかに「あれ?もしかして…泣いてる?」って感じ。
んで、横の女子はというと、すっごい仏頂面であさっての方向見てる。
うわー、昨日のおっさんに負けないくらい、いやそれ以上の仏頂面出たーーー。
もうこれは明らかにデート中のケンカですよね。
なんか微笑ましいよね。
っていうにはちょっとシャレになんないくらいの冷戦状態なんですけどー。
周りの空気だけ南極なんですけどー。



と、またしてもワタクシはブログネタのために観察開始。*1
電車が来るまでの3分間、女子も男子も無言。
男子の「ヒック…」的な泣き声、そしてその哀願視線を徹底的にスルーする女子、これはガチバトルですぜ。



そして電車到着。
私はさっさと乗って、ドアの脇で観察続行中。
そしたら、男子だけノロノロ乗ってきた。
私と反対側のドアサイドで立ってるけど、視線が宙をさまよってる。
女子はホームで、一片のブレもない態度。



そして無情にもドアは閉まり、電車が動き出す。
うわー、切ないねーモリヤマくん。
と思ったら、なんと!
モリヤマくん、床にしゃがんじゃったよ。
もうショックで立ってられない様子じゃないですか。
そして、私がガン見する前で、彼は静かにすすり泣きを始めたのでした。
バッグからタオル出して涙拭いてんの。



次にスマホ出してメール打ち始めたけど、ヒックヒック言ってる。
PK戦で一人だけミスして負けちゃっても、ここまで落ち込まないだろうってくらい。
私を含めて周りの人たちの視線も感じないくらい悲しみに打ちひしがれてる。
つーか、私はこんな泣き虫男やだなー、と。



なんて考えてるうちに2駅しか乗らない私は降りましたけど。
あのカップル、修復不可能っぽいよなー。
まだまだ若くて純粋なんだなー。
にしても、世の中って面白いなー。
二日連続で修羅場カップル見たなー。




ま、とにかく、いろんなカップルに、すべてのカップルに幸あれ!

*1:ほんとはネタ漁りじゃなくて、ただの野次馬。いやだって、これはこれでまた興味深い症例ですよ!