『ロボジー』と『タイム』


先週まで2週続けて水曜日に映画館へ通っておりました。
観たのは『ロボジー』と『タイム』ですが、その前の予告で3Dの『タイタニック』を観て、生涯で一番泣いた映画*1だったということでウルウルしちゃいましたよ。


では、ちょびっとネタバレありの感想、たたみます。




中小企業の電器メーカー社長が二足歩行のロボット開発を思い立つ。
そして任された3人の社員は、やる気も知識もなく、期限がせまってもまったく完成の兆しは見えない。
そこでなんと、ロボットの中身を人間にやらせるという荒業に出る。
しかも中身、73歳の老人である!


というわけなら、爆笑失笑の嵐は必然。
もう、なにこれってくらいの無理難題ですもの、一生懸命になる開発部の3人と中身の老人との温度差がすごすぎる。
しかも、そこに某大学のロボット研究サークルに所属するロボットオタクの女子大生も加わって、ロボットに熱いまなざしを送るのです。



まずは、開発部のデコボコ3人組がマンガみたいで楽しい。
次に、女子大生の吉高由里子ちゃんが天然で可愛い。
更に、同じくロボット研の大学生役の古川雄輝くんがなかなかのイケメンである。



とまあ、アハハと笑ってあっという間の2時間だったわけですが、私がここで力説したいのは、エンディングロールで流れるテーマ曲について。
このロックンロールが流れた時「わー、かっこいい」「あれ?これって、あのじーさんの声じゃね?」「まさかっ!」「でもクレジットはあのじーさん役の名前だ」「わーお!かっこいい!あとで家帰ってからググろう」。
そう思って実際にググってみたら、いやん、このじーさんタダ者じゃなかった。
あのロックンローラーミッキー・カーチスじゃないのさ。
なんで観てる時に気付かないんだよっていう。



五十嵐信次郎とシルバー人材センター』ってユニット名で『MR.ROBOTO』を歌っておりますが、これが渋くてかっこいいんだ。
ほんと、さすがです。
73歳でこんな素敵なロック歌えるなんて、ほんものだわ。
というわけで、映画の内容も楽しかったけど、今回は五十嵐信次郎さんに全部持ってかれた感じです、はい。









次は『TIME/タイム』というアメリカ映画です。
近未来、人間は25歳までしか生きることができなくなっている。
その後は『生きていられる時間』を買わなければならない。
そう、まさに『時は金なり』で、『お金』の代わりに『時間』が通貨のようにやり取りされる。
例えば、コーヒー一杯が『30分』とか、バスの運賃が『2時間』とか。
ありえなーい、と思いたいけど、実際にこうなったら今よりも貧富の差は激しくなるようですよ、怖い怖い。



主人公の青年ウィルは、もちろん貧困層
正義感が強くて親孝行という、わかりやすいヒーロー像に、これまたヒロインが裕福層のワガママお嬢様という、お約束の展開。
つまり、あれですよ『ロミジュリ』ね。
身分の違う二人の逃避行ってやつです。



全体的にかなりご都合主義の展開になってて、さすがに「それはねーだろ」とつっこみつつですが、まあまあハラハラドキドキには仕上がってます。
「この時にこの人が死んだらストーリー的に盛り上がるわ」って時に死んでくれるし、「え、ここでそんなこと不可能でしょ?」って思うところでも強引に話を持ってっちゃう。
なので、結局はハッピーエンドなんですけどね、私としてはやっぱり『ボニー&クライド』とか『ロミジュリ』みたいな悲劇のほうが良かったなあ、と。



そして、こちらも意外な人物が私的にはツボでした。
一人は、序盤で死んでしまう裕福層のマット・ボマーという俳優さんですが、上品でセクシーで知的なイケメンでした。
もう一人は『インセプション』で御曹司をやってたキリアン・マーフィー。
この人は、ぜんぜんイケメンではないんだけど、なぜか魅力的な人なんですよねえ。
何かとても謎めいた雰囲気だし、暗く沈んだネットリ感が(笑)ツボなのかも。



この映画は点数的には62点かな。
ちょっととっ散らかりすぎ。









それと、映画を観たわけではないんですが、お友達から「ホイットニー・ヒューストンの『I will always love you』の動画を観てみてー」とメールをもらいました。
これが映画の主題歌として超有名なのは知ってるけど、ちゃんと聴いたことなかったので見てみたら、やっぱり凄かったってお話です。
神がかってますね、至宝ですね、本物ってこういうことなんだって思います。
ヒットしてから20年も経つのに、これだけ認知度が高いっていうのは当然でしょう。
ご冥福をお祈りしつつ、もう一回見てきます。

*1:公開当時は観ずに、あとから家でDVDを観て、軽くティッシュペーパー1箱使いました。そのあと泣きすぎ頭痛で半日寝込んだし。ちなみに二番目に泣いたのはデミ・ムーアの『ゴースト』かも。両方とも恋愛ものなのが意外。