『コンテイジョン』&『ステキな金縛り』


ポップコンーンをまき散らした*1コンテイジョン
』の感想です。

一昨日は『ステキな金縛り』も観てきたんで、それも一緒に。


ネタバレあるのでたたみまーす。




コンテイジョン』は、特に観たい映画ではなかったんですが、時間つぶしに観るとするとこれかなあ…ってことで行ったんです。
ただ、主演の一人であるマリオン・コティヤールが好きなんですよ、私。
なんというか、ちょっと幼いような顔の造りなのに壮絶な色気、そのアンバランスさに惹かれます。
聡明そうで勝気そうで、でもきっと可愛い、そんなイメージ。


そのコティヤールが演じるのは感染症の医師なんですが、非常に高い致死率を持つ新種のウィルスと闘う役どころ。
もちろん、彼女一人ではなくあの(タイタニックの)ケイト・ウィンスレットや(マトリックスの)ローレンス・フィッシュバーンも医師として出演しています。
そう、この映画の出演者はとても豪華なんです。


最初にウィルスに感染して死ぬのがグゥイネス・パルトロウだし、その夫(最後まで死なない)がマット・デイモン
この感染症の件で一儲けしようと企むフリージャーナリストにジュード・ロウ
ほんとにほとんどが主演を張れる俳優女優ばかりです。


サスペンス映画というジャンルなので、それなりにグロいシーンもあるし、残酷で暗いストーリーではあります。
が、どこかに救い、人間としての尊厳、良心、そういったものを投げかけてくれる映画です。
コティヤール演じる医師が、中国の寒村に人質として連れて来られ、予防管理センターに村人のためのワクチンを要求されるんですが、センターは偽物と引き換えにコティヤールを救出します。
それをあとから知ったコティヤールが村に戻る、そういうヒューマニズムもあり、恐怖にパニックになるばかりでなく立ち向かう人々の姿も印象的。


というか、エボラ出血熱とかエイズとか、感染症って怖いという意識はあるものの、実際にパニックになるというイメージはなかなかありません。
それを「これでもか」というくらいに見せつけてくれて「もし、自分がこういう立場だったら」ということも考えさせられます。
あっという間に上映終了の映画、満足度が高い作品でした。








次、これはもう鉄板でしょ、三谷映画
もう期待に胸を膨らませながら映画館入りですよ。
で、結論としては期待以上!
エンドロールが終わるまで誰も席を立たないという現象は久しぶりでした。


この映画も上記の『コンテイジョン』と同じく、豪華キャストです。
主演の深津絵里西田敏行はもちろん、唐沢寿明中井貴一浅野忠信佐藤浩市深田恭子阿部寛市村正親篠原涼子(あら、この二人は夫婦共演)、生瀬勝久、などなど数え上げたらキリがないほど。
まるでカメオ出演みたいに、ほんの一場面にだけ出てくるのが、これまた楽しい。


やっぱりストーリーが良くできていて役者さんが揃えば、それはもう無敵ですよね。
それにしても幽霊が主役の映画ってたくさんあるけど、落ち武者の幽霊を裁判の証人に呼ぶ、という発想がもうぶっ飛んでます。
落ち武者のくせにTVなんて観てるから、現代用語もばっちりだし流行もしっかり押さえてる。
それを西田敏行がオーバーアクション気味に演じるから、もう笑いが止まりませんよ。


超イケメンの阿部寛が、エリート弁護士のくせしてオトボケキャラだし、超真面目なはずの中井貴一がこれまたすっとぼけた検事役。
主人公であるダメダメ女性弁護士を演じる深津絵里は、この映画の中では珍しく普通の感覚に近いかなあ。
あとは竹内結子がすごいアバズレ役、市村正親がインチキ霊能師、浅野忠信がオタクの郷土研究家、それぞれが濃厚なキャラを演じてます。


そんな笑い満載のストーリーでも、泣かせるところはきちんと泣かせてくれるのはさすがに三谷作品。
ラストはもちろんハッピーエンド、「観て良かったー」と思う映画です。
まだ観てない人は映画館へ急いで!



そして次は『ロボジー』、これは絶対!