読書の日記

ゆうべの『チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸』、期待通りに面白かったです!
グッチーに「まだ小さいのによく頑張ったね」という白鳥さんのセリフを聞いただけでも見た甲斐があったというものです(笑)
何はともあれ、仲村トオルのシェパード犬みたいな容姿にメロメロでございます。
このドラマも『ドンキ・ホーテ』と同じく、今期は見逃せないドラマに決定。





さて、最近の読書日記です。
不定期ですが、ときどきアップする予定。
とにかく乱読派!
よろしくです!






ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)

ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)



東野圭吾さんの完全犯罪小説ですが、ほんとによくできてます。
毎回、「なるほどぉおおお」と感心してしまうのですが、これは犯人が複数であることで更に複雑に絡み合うストーリー。
人工知能ロボットによる事故、と思われるプロローグから、上司の娘との結婚を踏み台にしてのし上がろうとする男の殺人計画、それに加担する者たちの思惑、最後はすべてが一つの点となって結ばれるんですが、そこに至るまでのトリックがすごい。
東野妙技を堪能できます。
人間、悪いことはできないものだなあ、と思ったり。
頭脳明晰だからといって、それを悪用しちゃいけませんね。
とにかく、読んで損はない一冊。
頭が冴えてきますよ!







体は全部知っている (文春文庫)

体は全部知っている (文春文庫)



タイトルだけ見ても意味がわからず、裏表紙の「…心と身体、風景までもが一つになって癒される…」うんぬんに惹かれて。
うーん、これは一本取られた、的な短篇集でした。
前々の鈴木光司のサイレントリーは作者とのギャップがあったけど、考えてみれば吉本ばななさんなら当然の技なんですよね。
でも私はデビュー作以外にエッセイしか読んでなくて、この本に出てくる人物たちのにじみ出るような優しさに圧倒されまくりました
例えば「アロエが切らないで、って言ってるの」と死の間際に孫娘に言う祖母の話、これなんか自分の祖母が亡くなった時が甦って視界が曇ったし、他にもホロリと来る懐かしさが漂う作品が心に残りました。



そのすぐあとに読んだ


デッドエンドの思い出 (文春文庫)

デッドエンドの思い出 (文春文庫)



これも、同じような甘酸っぱい郷愁みたいなものにあふれていて、10代20代の頃の自分とどこかリンクするところがありました。
切ないけど優しい、吉本さんの小説の入門者である私にはとても新鮮なショートストーリーばかりです。







ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  
ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)


やっと読めた!
というか、やっと入手した!
書店で買うと1500円なんでケチってたんですが、めでたくブコフにありまして。



幼い妹が行方不明になった13歳の少年ジョニーが主人公。
13歳という子供から大人への階段を上りはじめたジョニーが、愛する妹、そして母のために大活躍するんだけれど、前半は正直なところ挫折しそうでした。
伏線がかなり長いです。
妹の事件によって精神を病んでしまった母と、同じく失踪してしまった父、ジョニーの親友であるジャック、どの人物も謎を秘めているように見えます。


犯人かと思われる人物は果たして真犯人なのか?それともあの男か?
ハラハラドキドキは、中盤から徐々に加速して、ラストは意外な展開に。
ショートケーキのイチゴを一番最後まで取っておくタイプの人にはうってつけの、ラストが待ち遠しいストーリーです。







クラシックシリーズ1 千里眼 完全版 (角川文庫)

クラシックシリーズ1 千里眼 完全版 (角川文庫)


以前に読んだ『催眠』シリーズの一冊が面白かったので、今回はこの一冊を選んでみました。
あいかわらず不思議な能力を持つ主人公VS犯罪者、なのですが、やっぱりこういう奇想天外なのは読んでて楽しいです。
知力体力共に抜群の主人公、岬美由紀がなんてったってカッコイイ。
悪を痛快にぶった切って行くさまは見事というか、ストレス解消というか。
ストーリーは、ある宗教団体が日本を、ひいては世界をも操ろうとするのですが、最後は正義が勝つ、という明快なもの。
でも、黒幕のボスが意外な人物で…。
このシリーズも読みたくなりました。