矛盾してるけど

今日の朝日新聞の社会面記事で思わず泣いてしまった。
それは、口蹄疫に感染して死んだ子ブタが、ずらりと並んで死体になってる写真。
もう一枚は、殺処分した牛の埋却作業をする作業員に畜産農家から渡された花束の写真。
「一緒に埋めて」と託されたとのこと。


生き物の死は悲しい。
何の罪もない、しかも子供だったりするとなおさら悲しい。


だけど私たちはその豚や牛を食用に使っている。
つまり、最終的には殺してしまうのだ。


ただ違うのは、家畜として人の役に立てずに死んで行く哀れさ。
天塩にかけて育てられて、最後は「美味しい」と喜ばれる死のはずが、ただの病死になってしまう虚しさ。


毎日のように豚肉や牛肉を食べていて「かわいそう」って泣くのはなんだか矛盾してるけど、自然と涙が出た。
畜産農家のかたがたの気持ちを思うと余計に。