サボってましたが
Bookカテをあげたくて、何度も下書きページを開いているんですが、なんとなくその先が進まずにサボってました。
いきなりですが、ちょっと風変わりな漫画からご紹介。
- 作者: 此元和津也
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: コミック
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先日、第3巻が出まして、映画化も決定したとか。
とにかく、関西の男子高校生が二人で延々と掛け合い漫才みたいにしてるだけのしゃべくりワールド。
同級生でクラスは違うけど、めっちゃ仲良しの男子二人。
かたやイケメンでできる子ウツミくん、かたやちょっとお間抜けなフツメンのセトくん。
この二人がとびっきりシュールなトークを続け、ラストに絶妙なオチがあるという短編です。
一話読み切りですが、だんだん登場人物が増えてきているので、最初から読むことをオススメ。
私のつたない文章では説明のできない不思議な魅力のある漫画です、ハマります。
- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/09/28
- メディア: 文庫
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どこかのレビューに惹かれて、この著者に興味がわきました。
現役の精神科医でいらっしゃるのですね。
これは終末期医療の問題を扱っているのですが、一見そんなふうな展開ではないので、結末にびっくり。
終始、語り手の落ち着いた優し気な文章が心地よいです。
語り手は、痴呆病棟で働く看護師の女性。
彼女が体験する高齢者社会での日常、そして問題点、淡々とした中に浮かび上がる暗い闇を伴う医療。
読後に色々と考えさせられますが、お年寄りたちの生き生きした生活ぶりにも勇気づけられました。
それにしても、本当にこういう仕事をしているかたには頭がさがります。
- 作者: ピエール・ルメートル
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: Kindle版
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「このミス2015」だけでなく、世界でも色々と受賞しているというミステリー小説。
一言でいえば、どんでん返しの更に裏側をラストに用意してあるのがスゴイ。
そういったタイプの小説はいくつも読んできましたが、これは別格に意表をついてきます。
冒頭からいきなり拉致監禁されて筆舌に尽くしがたい拷問を受けるアレックス。
若くて美しい会社務めの女性がなぜ?ひどい!
と、思いきやこれが意外な正体を現すんです。
一方で、この事件を追うカミーユ警部は、身長160センチ足らずの暗い過去を持つちょっと変人な男性。
アレックスとカミーユは、最後まで直接対決はしませんが、早い場面転換で交互に登場します。
とにかく、ここまでやる?って感じの殺人とか拷問とか出てくるので、そっち系が弱いかたは絶対にダメです。
が、細かいことは気にせず、豪快でいて繊細な展開のミステリーを楽しみたいかたにはオススメ。
面白かったけど、もう一回読む気にはなれない、という読後感想に同感です。
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2014/09/13
- メディア: 文庫
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映画化もされて話題になりました。
だいぶ前に読んだのですが、この著者の独特な文章が好きです。
大金を横領した銀行勤めの契約社員の女性が主人公。
例によって、本人とその周囲の人々の証言というか行動によって語られていくストーリー。
同級生だった女性、学生時代の恋人、クッキングスクールで知り合った女性、そういった人々もそれぞれに悩みを抱えて生きている。
それらをうまく絡めながら、主人公梨花の犯行がどんどん突き進んでいきます、怖いです。
ラストの展開が虚しすぎて苦しくなったのは、私にもこういう犯罪を犯すような人間性があるからかもしれません。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 文庫
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安定の宮部ワールドです。
政五郎親分とおでこが活躍するシリーズかと思ったら、他の定番キャラクターも出演の豪華版です。
子供たちの影踏み遊びに入ってくる、亡くなった女の子の姿を描いた『お文の影』は、しっとり涙を誘う人情もの。
今でいう超能力者にしか見えない、不思議な絵が浮かび上がる壺の話など、バラエティに富んだ不思議なお話が詰まってます。
どれも切なく優しい読後感。
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/12/05
- メディア: Kindle版
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例の亀梨くんの映画ってことで、観に行く前に読んだわけです。
スパイものって苦手なので、これもイマイチその魅力が理解できぬままでした。
しかも時代背景が第二次世界大戦、その陸軍中枢が主役ということで、私にはちょっと馴染みにくかったです。
短編集なので、それぞれに主人公がいるわけですが、みんな頭脳明晰で冷静沈着、スパイってこいうものなんだなあと初めて知りました。
「死ぬな、殺すな、とらわれるな」というのが本物のスパイなんだそうです。
映画など動画で見るスパイより、生々しくてなんだかドキドキしました。
とは言え、どこまでも男くさい、戦争や軍隊がチラチラ見える、私にとっては異次元ワールド。
亀梨くんが映画出演してくれたおかげで、新たなジャンルに挑戦できた気がします。
というわけで、読破したうちのほんの一部ですが、久々にご紹介しました。
次回のエントリはスタバの新商品です。
本日15日からだったので、早速フラペチーノいただきましたよ!