ジャニーズ退所という節目


1998年の入所から16年間をジャニーズで過ごした赤西仁くん。
人生の半分以上、長い間お疲れさまでした。
これからも音楽活動なりその他多方面で活躍されるにしても、ジャニーズという縛りの中での活動に関しては「お疲れさま」とだけ。*1




特にデビュー後は、たぶんユニットというかアイドルとしての活動に不満というか違和感を常に持っていたように思います。
デビュー前、Jrの頃はひときわ輝いていたあの自由奔放でいてセクシー、そしておバカという絶妙のキャラで本人もそれを楽しんでいたのではないかと勝手に想像してました。
他メンバー、特に最強のツインボーカルと言われた亀梨くんとの仲の良さも真実だったと思います。



ただ、どこからか微妙に歯車が噛みあわなくなり始めた…それはどこの時点だったのでしょう。
デビューして、メディアに注目され、今まで以上にプライベートも浸食され、好みのジャンルでない楽曲も歌わされ、彼にとっては縛りがきつかったんだろうなあとは想像できます。
メジャーのプロとしての仕事、それまでは自分のやりたいようにやっていた部分も制約が出始めたのは、デビューの華々しさや喜びとは代価のものだったのでしょう。



私がヲタと呼ばれるほどのめり込んだ瞬間は、2005年のMステで『SHE SAID』を歌った時です。
忘れもしないあの5人のセクシーかつワイルドなかっこよさに完璧にノックダウン、翌日には『海賊帆』を買ってきて一日中家で流していたという伝説が(笑)*2
ドラマも『anego』『ごくせん』を食いいるように見ては「はぁああああ」とため息ついていたあの日々。
赤西くんだけでなく、他の5人も本当にカッコよかった、見ててゾクゾクするくらいでした。*3



そして夢にまで見たメジャーデビュー、ほんと嬉しかったなあ。
有頂天、って言葉がぴったりの歓喜の日々。
なのに、なのにわずか7ヶ月でアメリカ留学という名目で活動休止という衝撃的な事実に、ファンとしてどれほど不安や悲しみを感じたか。
半年で帰国、ツアーに合流した時の安堵感。
今思えば、もうこの留学休止のあたりから、暗雲は立ち込めてたと思います。
それを、心のどこかで打ち消しながら「仁はちょっと我儘なだけ。ちょっとおバカなだけ。でもピュアで美しくて才能あって。だからついて行く」と思ってました。



思い返せば楽しいことばかりでした。
8日間連続の東京ドーム公演、疲れも知らずほぼ毎日ドームに通って、毎日KAT-TUNと会って夢のような時を過ごしました。*4
毎日「今日の仁はご機嫌ななめ」とか「今日はビジュが最高」とか、楽しかったなあ。
このツアーでは仙台公演もお友達と一緒に楽しみました。
その2009年頃が、今思えばヲタ人生では絶頂期。
そして参戦した公演はこれが私にとってはラストです。



その後は、坂道を転がり落ちるようにあれよあれよと他メンバーとの隔たりが顕著になり、2010年の正式脱退に続くわけです。
その間の忘れられない思い出としては、『BANDAGE』という映画に主演した時の怒涛のようなマスコミ宣伝。
私も踊らされたうちの一人です。
既に正式に脱退していたけれど、まだまだついて行く気は満々だったので。
映画で使われたモツ煮込みのお店で、まったく知らないヲタサークルの面々とお鍋をつついて仁談義で盛り上がった夜もありました。*5



脱退してからのソロ活動も、必死にチケット争奪戦を繰り広げながらできる限り参戦しては応援してきました。
その頃は「こんなダメなジャニーズでも許す!かっこいいから!」という気持ちだったし、実際にそういう気持ちのファンしかついていませんでした。
それでもまだまだ熱狂的なファンが多かったのも事実だと思います。
私もその一人、どこかに不安と疑問を抱きつつも赤西くんが好きでした。



が、2012年に突然のの出来婚宣言。
ここでで私の心は完全に折れました。
「ポキッ」と音をたてて。
これについては、コチラで言及しておりますので、興味のあるかたはご覧くださいませ。
そして現在に至る、です。
だから、今回のことも「ほんと、お疲れさまでした。今後のご活躍をお祈りします」とだけ。
家族のためにも頑張って欲しいです、幸せになって欲しいです。
いつか、彼の経営するクラブでもできたら、ヲタ仲間だったお友達と一緒に隅っこに座ってマスターの顔を眺めながらチビチビお酒を飲みたいなと思います。
その時、ちょこっと歌ってくれたら更に嬉しいなあ。



ヲタ時代のブログはコチラ →  だからローデシア

*1:またこれコーキのツイッターがかっこいいんだな。

*2:おかげで我が家の娘は、好きでもない海賊版の曲はほとんどタイトルわかるし、歌えます。この件について、今だに揶揄される始末(笑)

*3:それは、今でも海賊帆を見ると思います。海賊帆を、実は私はときどき見ることがあるんです。それほど至高のDVD。

*4:チケットはお友達と分担して申し込み、数人で上手に分配して連日参戦するのが当たり前でした。

*5:私と共に、東京ドームと目の鼻の先に住んでいる、私以上のヲタNさんのご紹介で参加させていただきました。