アンダルシア 女神の報復

久しぶりに映画を観てきました、レディスデーの水曜日。
『アンダルシア 女神の報復』です。
以前、『アマルフィ 女神の報酬』を観た時に「期待以上に面白かったー」と感想を書いたのですが→◆過去エントリ◆、今回はなんと前作以上に面白かったです!
いやー、織田裕二ってやっぱりカッコイイ。
銃撃戦での最中にあんなふうに落ち着き払った声で「大丈夫だ、じっとしてろ」なんて言われたら、ソッコー惚れちゃいます!
ストイックで、正義感の塊で、一匹狼、そういう役をやらせたら、同年代では右に出る人はいないんじゃないかな。


以下、ネタバレありなのでたたみます。




そもそもアンドラ公国という国を知らなかった私、前作のアマルフィ同様に素晴らしい景観を空撮で存分に楽しめました。
アンドラだけでなく、バルセロナもロンダもアンダルシアも、紀行番組のように素敵な映像満載です。
特にアンドラの壮大な雪景色とロンダの断崖絶壁にある街が印象的。



さて、登場人物は黒田外交官(邦人テロ対策室所属)、前作に引き続き、福山ましゃ演じるジャーナリスト佐伯と戸田恵梨香演じる新米外交官安達。
そして黒田と対立するのがインターポール捜査官の神足。
神足役の伊東英明も無理なく自然な演技でとても良かったです。
が、私が今回一番意外だったのが、事件のカギを握る銀行員新藤役の黒木メイサ
スペイン語を流暢に話し、裏表のある役柄を見事に演じきっていました。
しかも美しい!
ほんと、美人はどんな衣装でもどんな設定でも美人ですねえ(笑)
彼女がこんなに実力あるとは、おみそれしました、って感じです。
その他、出番は少ないながらも、事件の元となる人物を演じた谷原章介財務大臣役の夏八木勲、黒田の上司役の鹿賀丈史も存在感が光ってました。
つまり、出演者が素晴らしかったってことですね。


ストーリーは、アンドラ公国でみつかった日本人投資家の死を巡る事件を追う黒田、黒田と敵対するインターポール捜査官の神足、第一発見者の新藤の3人を中心に、謎解きをしながら進みます。
そこに新藤の悲しい過去、神足の切ない家庭環境など、なにげなく細かい設定にも凝っていて、上手く作ってあるなーという感じ。
カーチェイス、裏切り、どんでんがえし、過去のフラッシュバック、とにかく色々とてんこ盛りで、2時間あまりがあっという間でした。


しかも今回は、あのカタブツの黒田が美しい新藤に誘惑されて…あああっ!(笑)
いやはや、黒田も普通の男だったのね(笑)なんていうシーンもあり、『踊る大捜査線』のようなジョークっぽいセリフもあり、ガチガチにお堅いだけの映画になってないところも高得点。
黒田も対極の佐伯が、いっつも外人美女とチュッチュッしてるのは、これって福山が地で演じてるんじゃないかと(笑)




たぶんもうそろそろ公開終了だと思うので、まだのかたはぜひ!
レディスデーじゃなくても損ではないかも!
あ、最後になりましたが、フラメンコを踊った二人組のおばちゃんが、織田祐二と同じくらいカッコ良かったです!
必見!