My Pancreas Vol.1

前回の記事で思わせぶりな終わりかたをしましたが、ざっくり言うと健康を害したためアロマテラピーの効果を狙ったということです。
ただ、香りによる効果のほどはまったく確立されていないので、気分的なものであると同時に私がこの香りが大好きというのが理由です。


ついでと言っては何ですが、備忘録として検査や診察があるごとに書き残しておきたいと思います。
決して明るい記事ではないので、目にしたくないかたはスルーでお願いします。
ちなみにタイトルのPancreasは膵臓のこと。
膵臓、とストレートに書くことになぜか抵抗あるんで…。




===これまでの経緯===

2016年

11月30日    毎年恒例の人間ドックを受ける。

12月14日    結果が送付され、腹部超音波検査で膵臓に嚢胞があるので至急受診するようとの記載。

12月15日    近所のかかりつけ医に大病院への紹介状を書いていただく。
          同時に予約も取っていただく。

12月20日    専門医による問診、検査の予約。
          血液検査のための採血。


2017年

1月11日     腹部超音波内視鏡検査。
          当日は軽い麻酔で頭がぼんやりしているため、結果を聞くのは翌日。

1月12日     検査結果を聞きに行く。
          やはり膵嚢胞との診断で、15ミリから9ミリの嚢胞が3個あるとのこと。
          血液検査では癌の腫瘍マーカーがマイナスなのでまず癌の心配はないが、神経内分泌腫瘍のマーカー値が少し高いので更なる検査が必要とのこと。

1月31日     腹部MRI検査。
          癌の兆候はなし、ただし膵嚢胞は他にも癌が発生する確率が高いので、半年ごとに必ず検査を続けて行くこと。
          
2月11日     神経内分泌腫瘍のマーカー値が高いので、念のため肺の小細胞がんを疑い肺のCT検査、採血。





というのが今日までの流れです。
まず、人間ドックで超音波をしてる段階で、あまりにもしつこく右腹を診られたんで「これは何かあるかも」と思ってドクターが書き込んでいるカルテを見たら「9」という数字しかわからず。
今になってみると「9ミリ」だったんですよね。


今お世話になっているのは、家から自転車で10分ほどの大病院で、癌に対する高度な医療が可能な病院です。
ドクターがこれまた私にぴったりの豪快で熱いお人柄、相性は良いのではないかと思っています。


この病気がわかってから、可能な限りネットで情報を集めました。
今も集めています。

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膵嚢胞の正式名称は膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)と言い、膵管上皮から発生する腫瘍である。
嚢胞とはふくろ状の形態をとる腫瘍の総称である。
腫瘍が存在する部位によって「主膵管型」と「分枝膵管型」、その両者の間に発生した「混合型」に分けられる。
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などです。
私の嚢胞は主膵管ではなく、分枝管にあるのでそのまま経過観察で終わることも多いようですが、これから一生この病気と付き合っていかなくてはなりません。


ただ、ドクターも指摘していましたが、ネット上の情報がすべて正しいわけではなく、しかも個人差というものもあります。
なので、決して鵜呑みはせず、適度に参考にするよう心がけています。


それにしても人間ドックの超音波内視鏡で嚢胞が見つかったのはラッキーでした。
沈黙の臓器という名にふさわしく、何の自覚症状もなく、今も何の制限もなく生活しています。


正直、年末年始は本当に欝々してしまいがちでした。
何をしていても頭の片隅に病気への恐怖があったし、もし手術となると外科手術の中で一番大変な手術です。
これからの人生、生活もガラっと変わってしまいます。
それはそれは恐怖でした。
最悪の場合、神経内分泌腫瘍*1の可能性もゼロではないので、今後の血液検査も重要な意味を持っています。
でもそれも検査が進むにつれ、今すぐどうこう言う状況ではなさそうで、やっと少し安心しています。
くよくよ考えてもしかたないし、体調も良好なので元気に毎日過ごしてます。


ここでようやくフランキンセンスが登場するわけですが、この香りが癌に効く、というか免疫性を高めるとかそういった効果があることを聞きかじりまして。
藁をもすがる、というか、ね。
そういえば、娘が初詣で病気平癒の御守を買ってくれました。
私の病気を知っているのは家族と、姉のような従姉、本当に心から信頼できる友人3人の7人だけ。
このままあと10年くらいは元気でいたいなあ、と謙虚に思う今日この頃です。

*1:あのスティーブ・ジョブズの死因となった悪性の膵臓癌です。膵臓癌の中でも特殊なNETという分類です。